四国電力から伊方発電所についてのペーパーが来た

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電気の検針の紙と一緒に「四国電力からのご報告です」という紙が入ってた。
福島原発の事故を受けて、伊方原発での新たな対策についてのようだ。
以下書き出し。

[表面]

四国電力からのご報告です。

このたびの東日本大震災により被害を受けられた皆さまに心からお見舞い申し上げます。
また福島での原子力発電所の事故につきましては、四国地域の皆さまに大変ご心配をおかけしております。

当社は、原子力発電所を持つ事業者として、引き続き、伊方発電所の安全・安定運転の継続と迅速・的確な情報公開に努めてまいります。

そして、今回の福島の事故をふまえた諸対策を何よりも最優先に講じることにより、地域の皆さまにご安心をいただけるよう全力を尽くしてまいります。
四国電力株式会社 取締役社長 千葉昭

[裏面]

さらなる安全・安心の確保に向けて新たな対策を始めています。

福島第一原子力発電所では、地震発生時、原子炉を「止める」ことには成功したものの、直後に起こった津波の影響ですべての電源が使えなくなったため、燃料を「冷やす」機能を失い、事故につながったと推測されています。
当社はこのことを真摯に受け止め、現状とりうる対策を順次進めてまいりました。加えて、国の指示に基づく緊急安全対策の実施、さらなる充実を図るための追加対策を講じてまいります。

対策1 電源の確保
非常時に必要とされる電源確保対策として、電源車7台を津波の影響を受けない場所(海抜+32m)に配備しました。さらに、大容量電源車4台の配備および高台にある変電所から発電所構内までの配電線の敷設など、安定した電源の確保を進めています。

対策2 冷却水の確保
非常時に必要とされる冷却水を補給するための消防自動車等を津波の影響を受けない場所(海抜+32m)に配備したほか、緊急対策用の海水ポンプモーターの予備品および仮設ポンプを配備しました。さらに、消防自動車1台の追加配備も進めています。また、使用済み燃料ピットの冷却を行う機能についても強化していきます。

対策3 浸水への対策
重要機器の保護のため、建屋への浸水対策として、水密扉等の設置を進めています。

対策4 事故対応訓練
福島での事故をふまえた特別訓練を実施し、非常時の電源確保等の対策が実際に行えることを確認しました。なお、訓練等は継続して実施します。

対策1~4にはそれぞれ図や写真が付帯されており
対策1については、海抜95m地点にある亀浦変電所の変圧器の取替(容量4.5MVA → 15MVA)、変電所から発電所への配電線を2ルート敷設するなどが書かれている。
対策2については、PWR(加圧水型原子炉)についての図解と、補助給水タンクの接続図などが書かれている。

10年近く前に伊方発電所に見学に行ったことがあるのですが、海側に防潮堤はありませんでした。海水面から10mほど高い岸壁があるような感じ。まぁ瀬戸内海で地震が起きたとしても数十メートルの津波が発生することはないと思いますが・・・。また太平洋から津波が回り込んできても問題になるほどの高さにはならないでしょう。

伊方発電所の場合は、津波よりも揺れによる被害の方が大きいのではないだろうか。南海地震なら震源地から遠いため揺れによる被害も問題にはならないだろう。中央構造線上付近の活断層が動いた場合は要注意かもしれない。

また、伊方発電所に至るまでの道が山を下りていく感じの道なので、揺れによる土砂崩れなどあると問題かもしれない。(もちろん複数ルート道はあるし、海からも上陸は可能だが)

原発本体で心配なところは、1次冷却水のポンプが二重化されているのかな?というところ。加圧水型原子炉なら原子炉容器と1次冷却系が無事なら構造的に福島原発ほど被害が大きくならないはず。

「大丈夫だと思う」とか「~はず」としか書けないところがなんとも悲しいところ。私はどちらかというと原発容認派なんですが、「原子力発電の代わりに太陽光発電でまかなおう」と言っている人たちには賛同できません。太陽光発電を設置している人ならわかると思うが、あれは安定した供給ができるものじゃない。新たなベース電力となる発電方法が普及するまでは原子力発電に頼らなければならないでしょう。四国電力には限度を定めない安全対策をお願いしたい。

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